「札幌市全区にこども食堂が開設されました」
2016年1月。
子ども食堂の生みの親である<大田区だんだんこども食堂>
近藤博子さんが代表を務める<こども笑顔ミーティング>に参加した時に
発表しました。
<未来新聞>をつくるというグループワークの一コマです。
そして、それは自分の目標であり、理想とする地域の姿でした。
その時に札幌市内にはまだ<にじ色こども食堂>しかありませんでした。
3年前の今日(2015年12月9日)、NPO法人子どもの未来・にじ色プレイスの
前身となる<にじ色こども食堂>がオープンしました。
その時のことを今でも鮮明に覚えています。
立ち上げスタッフが4人と言う少人数で始まった時期、
大変なことが沢山ありました。
<こども食堂>への理解を深めるため
子どもたちへ情報を届けるため
食材を調達するため
に駆け回っていて、心が折れそうになる時が何度もありました。
でもその時から<にじ色こども食堂>には大人たちの深い愛情と
子ども達の笑顔がありました。
オープン時は参加する子どもは片手で数えられる程度でした。
回数を重ねるたびに
「おかえり」
と迎える子ども達が増えていきました。
仲間たちの胸に抱かれる子ども達の光景を見ているだけで
この場所が多くの人達にとってかけがえのない場所になっているのだと
実感しました。
しかし、楽しい思い出ばかりではありません。
ある子どもからのSOSに駆け回ったこともあります。
社会の厳しさ
自分自身の無知
自分自身の無力感
自団体の限界
を痛感し、涙したこともあります。
目の前の子の不安さえも取り除いてあげられない
その現実に直面した出来事でした。
<にじプレ>が歩んできた3年。
2017年5月。
<にじ色こども食堂>は法人として子ども達の声を聴きながら、
多数の事業を展開してきました。
<にじ色こども食堂>を立ち上げた仲間たちはそれぞれの道を
歩み、NPO法人子どもの未来・にじ色プレイスには新たな仲間達が
加わりました。
そして、仲間たちを中心に多くのボランティアやサポーターの皆さんの
姿が常にありました。
以前、広報・企画担当の太田がメールをくれました。
「自分の無力さに直面する」
その言葉が切なく胸に響きました。
想いをもって自分自ら動いている。
そのことこそが大切な事なんだと思っています。
わずかだけど自分にとって、他人にとって
自分の力は発揮されている。
その微力な力を寄せ集めれば、必ず大きな力となっていくのだと、
私自身が自分に言い聞かせていることです。
自分の限界を知ること
自分の弱さを知ること
このことが強さへと変えていける力になるのでしょうね。
その力を繋いでいく役割も<にじプレ>は担っていきたいと
思っています。
3年前に頭に描いた未来新聞。
「今、札幌市内には50カ所以上の子ども食堂が開設されました」
(^^)
3周年を迎えた今日。
これからも皆さんと共に
NPO法人子どもの未来・にじ色プレイス
は、子ども達の生きやすい社会へとなるように
歩んでいきたいと思っています。
心からの感謝を込めて…。
NPO法人子どもの未来・にじ色プレイス代表 安田香織
NPO法人子どもの未来・にじ色プレイス 理事・スタッフ一同
<にじ色こども食堂>
12月11日(火)通常通り
12月25日(火)3周年記念&クリスマス会
<にじプレ>の描くこれから
にじプレは食だけではなく、生活の場としての拠点を持ちたいと
思っています。
その拠点を確保するためにも資金が必要になってきます。
皆さんと共にその場所を創り上げていきたいと思っています。
よろしくお願い致します。
企業、団体サポーターさんも募集しています。
安田が直接、貴社へご説明に伺いますのでよろしくお願い致します。
http://gs-thai.sakura.ne.jp/nijiiro2/activitysupport/