この日は、調理が2人という状況で30食の準備を始めました。
片手に木ベラ、片手におたまを持ち、2つの鍋を扱っていると、高校生のボランティアさんが学校帰りにやってきてくれました。
初めてのボランティアの場所は大忙しです。
「ごめんね。挨拶は後でね」
そう伝えるとすぐに状況を把握してくれて、次から次へと役割をこなしてくれました。
新鮮な野菜が次々と小さくなり、調味料とからみ、他の食材と味を引き立て合います。3人のボランティアの手がいつの間にか4人から5人へ、そして7人になりました。
そこへ親子や中学生、大学生が食事をしにやってきました。
初めて出逢う人達が話をしながら、笑顔で食べ物を口に運びます。
その食べ物にはたくさんの人達の手がかけられています。
こども食堂を通じて輪が広がっていきます。
人が集う場所にはたくさんの背景があります。
毎日忙しい人
仕事で疲れている人
育児で疲れている人
障がいを抱えている人
学校に行きたくない人
など、多様な人たちが集います。
なぜか、手作りの晩ご飯の前ではほとんどの人が笑顔です^ – ^
いつも考えます。今回は2人の調理から始まったので余計に考えました。
この活動の資金が足りなくなったら・・・
ボランティアの人がいなくなったら・・・
自分が動けなくなったら・・・
その時は、スッキリと<こども食堂>をやめよう。
きっと<にじ色こども食堂>にやってきた人は覚えているのだと思うのです。
家でもないのに「おかえり」って言われたな〜
たくさんの人とご飯を食べたな〜
いろんなものを食べたな〜
なんかあったかかったな〜
ホッとする場所だったな〜
そう思った人達がまた自分の地域で同じ場所を作ってくれればいい。
そう思った人達が自分の子どもの友達や困りごとを抱えていそうな子どもたちの居場所を作ってくれればいい。
場所は自分の家だっていい。
でも一番大切なのは、子どもたちを気にかける心なのだと思っています。
なんだか、なくなってしまうのかとドキドキした方もいるかもしれませんが、今はなんとか<にじ色こども食堂>は続けられます笑
次は6月27日(火)です。
紋別の方から提供を受けた桜鱒がメニューに登場です♫
やすだ